猫の「砂かけ」は、「食べたくない」アピールじゃない
◎一切、砂をかけなかった初代猫
新しいフードやおやつをあげると、前脚で砂をかけるしぐさをする…。好き嫌いの多い猫が日常的に見せる動作ですが、超がつくほど猛烈な食いしん坊だった初代猫は、一切、そのしぐさを見せたことがありませんでした。
初代猫がそのしぐさを初めて見せたのは、病気で亡くなる少し前。急に食欲が衰えてきて、何を出しても、前脚で砂をかける動作をするばかり。初めて猫と暮らした私達はその意味がわからず、おろおろして病院に相談。「今は食べたくないという意志表示ですよ」と教えてもらって、びっくりした記憶があります。
その後に暮し始めた二代目の猫は、超グルメで小食。ちょっとでも口に合わなかったり、量が多かったりすると、すぐにこの「砂かけアピール」をします。あまりにしょっちゅうするので気にもしなくなりましたが、でもなぜ、食べたくない時に砂をかける動作をするのでしょう? 気になって調べてみました。
◎保存しようとしている
猫が食品に砂をかけるような動作をするのは、「食べたくない」という意志表示、というのは誤り。じつは後で食べるために、保存をする行為が「砂かけ」です。
野生の猫は1回の食事量は少なく、回数を分けて食べます。そのため狩りで獲物を仕留めても、一回で食べきらないことが多いのです(3kgくらいのニワトリだと、3回くらいに分けて食
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