獣看護師が出会った愉快な犬猫たち
動物病院へ行くのを嫌がるペットは多いが、飼い主さんまで苦手意識を持ってしまうのはもったいない。なぜなら、たくさんの個性的なペットが集まる動物病院では、案外ゆかいな出来事もたくさんあるのだから!
※当記事は、獣看護師として働く姉や動物病院関係者の方から聞いた実話を基に構成しています。
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今回はご紹介するのは「ツンデレが過ぎるロシアンブルー」。孤高の武士のようなロシアンブルーの心を開かせる獣看護師の小ワザをご覧いただきたい。
ツンデレが過ぎるロシアンブルー
姉が勤めるていた動物病院ではペットホテルも併設しており、旅行や出張などで家を空ける飼い主さんが我が子を預けにきていた。
その常連客だったのが、世紀のツンデレ猫・ロシアンブルーのあんずちゃん(仮称)だ。
ロシアンブルーという猫種は「飼い主一筋」であることが多いという。まるで忠犬のように、ひとたびご主人を決めたら生涯忠実。ご主人以外には滅多に気を許さず、その気品あふれる見た目の通り気位が高い。さらにあまり鳴かないことから「ボイスレスキャット」という異名もある。
あんずちゃんも猫種本来の特徴よろしく。ペットホテル常連であるにもかかわらず、預けられるたびに「寄るな触るな」と言わんばかりに毛を逆立てていたそうだ。
対して、「シャーシャー猫が大好物」という姉。目が合うだけでシャーシャー威嚇するよう
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