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死んでも飼い主を永遠に支えてくれる犬【犬が死んだ朝】

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ペットニュース
犬が死んだ朝
ひどい頭痛がして吐き気が治まらないと訴えたら、医者は簡単に「MRI検査をしましょう。やったことあるよね?ないの?じゃあ、看護師さんに説明を聞いて」と診察室を追い出された。人生最大の危機かもしれない。
MRIって、筒みたいなものに入るヤツだよね?私は軽い閉所恐怖症だ。長時間、狭いところに閉じ込められるのは勘弁してほしい。でも、中年のおばさんが病院でそんな甘ったれてもダメだし、どうしよう。あわてていると、私よりずっと年下の看護師さんが笑顔で「大丈夫ですよ、この検査は全然痛くないんです」と言う。
「狭いより痛い方がマシなんです」と訴える間もなく、化粧を落とされ、時計から靴下まで身ぐるみはがされて、頭を何かに包まれて、白い台に寝かされた。看護師は分厚いヘッドホンを当てながら「トイレに行きたくなったり、何か異常があたらこのボタンを押してくださいね」と、硬いものを握らせて、私一人を小部屋に残し、さっさと出て行った。じんわり冷たい汗が、わきの下を伝っていく。
こういう追い詰められた時、どうすればよいのだろう。そうだ、何か良いことを考えるんだ。すごく良いことを考えれば、怖さがやわらぐし、時間をかせげる気が紛れる。じゃあ、私にとって良い記憶って何だろうなあ。ふり返ればたいした人生を送ってこなかった気もするし。余計に落ち込む、というか、自分で追い込みかけてどうするの?
いきなり良いこと

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