猫にも人間と同じように、「同性愛行動」が存在する!
男性同士の純粋な恋愛をユーモラスに温かく描いた『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の大ヒットで、LGBT(セクシュアルマイノリティの総称)を扱ったテレビドラマが増えています。猫の多頭飼いのお宅では、「◎◎と××の仲が良すぎて、おっさんずラブ疑惑!」というジョークもよく耳にしますよね。でも、猫にも人間と同じように、同性しか愛せないタイプは存在するのでしょうか?
動物の生態学と集団遺伝学の研究者である山根明弘氏は、著書「ねこの秘密」で「猫にも同性愛行動がある」と断言しています。山根氏が、「世界6大猫スポット」として知られる「相島」(福岡県新宮町)で7年間にわたり、猫の行動の調査を実施。発情期の猫同士の行動を観察していると、そのすぐそばで同じような行動をしているオス猫同士をよく目撃したそうです。その記録の中から同性愛行動を洗い出し、データを集計した結果は後に、イギリスのケンブリッジ大学から出版された学術書籍にも論文として掲載されています。
なぜ猫が同性愛行動をするのか(仮説)
同性愛の研究はヨーロッパを中心にかなり進んでいて、動物の同性愛行動についても非常に多くの仮説が提唱されているそうです。以下はその一部。
(1)将来のメスとの接し方や交尾に備えてのトレーニング(子猫の兄弟同士の遊びの中に見られる)
(2)単に、オス猫をメス猫と勘
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