この物語は、ここ30年でノラ出身のネコを12匹保護し、一緒に生活し、ついに全員を看取った中年男の喜怒哀楽に満ちた日常の回顧録である。
“老”
ビッタの朝のオシリくっつけ攻撃にも慣れた。これはオレではなくて女房の話ではあるが、ともかく女房は慣れた。
慣れちゃっていいのか? という別問題もあるが、日常生活の為、仕方なく慣れた。これがネコと一緒に暮らすということである。
ネコの毎朝のオシリの臭い攻撃にも平然と生きる! これがネコと暮らすということなのだ!ネコとの生活は「カワイイね〜」とか言って、楽しくしてるばっかりではないということである。
いや! ネコに限らず、動物と暮らすということが“楽しいことばかりではない”ということは、マジメな話、これから動物を飼いたいなんていってる人は、絶対に知っておいてもらいたい。
動物と暮らすってことは、楽しいこともあるけれど、それ以上に辛いこともいっぱいある。それを覚悟して、動物が身罷るまで、自分も死なないで一緒に生きていくってことを自覚してもらいたい。
なんか急にマジメにエラソーなこと書いて申し訳ないけど。
話は元にもどりましてェ〜、だいたいのビッタの悪童っぷりにも慣れ、許容し、対応策も施した生活が続いた。
そのうち、ビッタも高齢になってきた。悪童の“童”なんて言葉がまったく似合わない、15才を超えた老猫になってきた。
↑かなりの老境に差しかかったこ
コメント