虹の橋を渡る日まで
コロナ自粛で一番、辛いのはうちの猫だと思う。普段は子ども達は学校、夫も私も仕事に出ているから、静かな家の中でひとりゆっくり過ごしている。窓際の一番日差しのあたる場所で昼寝をしたり、リビングでひとり遊びをしたり、自由気ままに過ごしている。その当たり前の日常が、なくなった。
子ども達は猫が大好きだから、暇さえあれば遊びたい。でも、うちの猫はもう大人だから、気の向いた時にしか遊びたくない。猫は子ども二人に四六時中、追いかけまわされて、いつもは登らない高い本棚の上に避難している。
本棚から降りる時もそっと辺りをうかがい、さっと水を飲んでさっと避難する。子ども達は猫が降りてくるのを待ち構えて突進してくる。本棚から降りずに、お水を飲まなくなったら大変だ。「ネコちゃんがお水を飲むのを邪魔したら、こわい病気になるから、やめようね」と、その都度、叱っているが、理解しているのだろうか。
昨日は、あまりにも激しく追い回しすぎて、猫が切れてシャーっと威嚇し、子どもにとびかかって大騒ぎになった。家でイライラ仕事をしていた夫が怒って、子ども二人が大泣きしてしまった。「何で我慢ができないんだ」と声をあげる夫自身、子どもたちに我慢できていない。それも切ない気がして、黙って見てしまっていた。
夜になって、猫はいつもしない場所にトイレをした。雑巾がけをしながら、猫のストレスの重さを、さらに深刻
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