この物語は、ここ30年でノラ出身のネコを12匹保護し、一緒に生活し、ついに全員を看取った中年男の喜怒哀楽に満ちた日常の回顧録である。
“漁”
人間の食べ物だろうがキャットフードだろうが、食べられそうな物ならばはとにかく食べたくてしょうがなくなるボケネコとなったビッタ。
その食への異様な執着は食べ物だけに止まらなくなっていった!
そして家の台所のゴミ箱まであさるようになってしまいました。
最近はずいぶん少なくなったと思いますが……というか思いたいですが、よくノラのコが外でゴミ
箱をあさっているなんていう話を昔よく聞きませんでした?
それを家の中でやりだすようになったんですよ。別にウチのゴミ箱が、食べ物のニオイがプンプンしてるってわけじゃないんですよ。今でも覚えてるんですが、スライスチーズあるじゃないですか?
アレをオレが一枚オヤツ替わりに食べた時。ビッタは食べる前からすでに、
「チーズくれくれ!」
状態でオレにつきまとっていた。でも無視して食べてから、あのスライスチーズの包み紙というか包みビニールをゴミ箱に捨てた瞬間ですよ。
ビニールにチーズの香りが付着してたんでしょうね。ゴミ箱に顔をツッ込んで、包みビニールを探し出した。
↑まぁこんな状態です。すでにこの連載が始まった時にはこのゴミ漁りが始まっていたので、いつか写真を使う時もくるだろうと撮影いたしました。
そこまでして人が食べてい
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