猫同士の厳しい生存競争…熾烈な縄張り争いや子殺しを知ろう
かくも野生の世界は残酷だ。
生き物は、自分より大きな生き物に捕食され、その大きな生き物もまた別のより大きな生き物に捕食される。
さらには同種間で争いは起きるものだし、ときには命の奪い合いだって起きてしまう。
日本に住むメジャーな外来種である猫ことイエネコたちもまた、そういう過酷な環境を今この瞬間も生き抜いている。
野良猫と呼ばれる彼ら(避妊・去勢を受けず、人の手助けもない状態の猫と定義する)にとって、生きることは戦いなのである。
繁殖期、猫たちの闘争はピークに…
猫の繁殖期は年に2、3回と言われている。
大体は春と夏に分けられる形になるが、この時期は発情した猫のフェロモンに影響を受け、オス猫たちも本格的な繁殖シーズンの到来を察知する。
家の中で未去勢でも大人しかった飼い猫が、窓を開けたときにメスのフェロモンを嗅いで豹変する、ということが多々あるがこれも繁殖シーズンになったオスの変化をよく把握できる一例だろう。
屋外の野良猫たちは、繁殖の狼煙が上がってしまうと落ち着きがやや欠け、オス同士はメスをかけて熾烈な戦いを繰り広げる。
基本的には強い猫と弱い猫が争う場合、頃合いを見て弱い猫が退散するため双方大けがを負うことは少ない。
また、命を奪われる個体が出るほど戦いが激化することも稀だ。
ただし屋外には危険がつきもの。喧嘩の最中に
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