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人生で一番大切なものを今日失った。

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ペットニュース
犬が死んだ朝
別れた夫から犬が死んだという連絡があり、あわてて以前暮らしていたマンションに駆け込んだ。こういう日が来るとは想像していたけれど、やっぱり辛い。
犬はもともと夫が飼っていて、溺愛されていた。私が結婚して夫のマンションに入ったので、最初は嫌われるかと心配したけれど、出会って一瞬で私を受け入れてくれた。たった3年間の、別の女性の影がチラつく夫婦生活だったが、犬との時間は素晴らしかった。早朝の散歩は、今でも懐かしく思い出す。
離婚の時も、私は犬を連れて行きたかった。弁護士に相談したが、結婚前に所有した夫の財産として認定されてしまい、泣く泣く置いて出た。
一人暮らしを始めた頃は、毎晩、犬に会いたくて泣いた。犬のためにもう一度戻ろうと思ったこともある。犬と離れて暮らすぐらいならば、離婚しない方が良かったのではないかと、いつまでも後悔した。
ドアを開けたらうっすら線香の香りがして、私が生活していた頃の家ではなかった。あちこちで物が散乱していて、一人暮らしの男性が醸し出す「淀み」のようなものが漂っている。
犬はリビングの中央で横たわっていた。持ってきた花を供えて泣いた。生きているうちにもっと会いたかった。離れ離れになって、寂しかったに違いない。いつもいてくれた飼い主が一人消えた状態を、犬はどう理解したのだろう。
「入院していたんだけれど、先生にお家でおくってあげたらどうかと言われ

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