この物語は、ここ30年でノラ出身のネコを12匹保護し、一緒に生活し、ついに全員を看取った中年男の喜怒哀楽に満ちた日常の回顧録である。
ミー(仮名)がきた! 第3回“若”
ついにやってきたニューフェイス、今の所の名前は“ミー(オス・推定3才)”は、噂通り、外で暮らしていた地域ネコとは思えないほどに人慣れしていた。
ウチに昔いたモモコ(メス・享年18才)なんか、18年一緒に暮らしていながら、触られるのが死ぬまで大嫌いだったというのに、ミーはウチにやってきたその瞬間に、いっくら触っても全然大丈夫!
ハッキリいって触り放題! モミ放題!! もはや歓楽街の怪しげな店の客引きのセリフ状態といってもいい人なつっこさであった!
なもんで1年間のネコ飢餓にあったオレも女房も、その渇望をうめあわせるかのようにとにかくいきなり触りまくった!
オナカ、そして太股。これでもかとモミにモミまくった!
そして気付いた。ミーはヤケに肉付きがいいのである。
決して太ってるというのではない。なんというか筋肉がシッカリしているというか、皮の奥に潜む筋肉にハリがあるというか。
1年前に逝ったビッタも、その前にみまかったシロミも、こんなにしっかりした筋肉はついてなかった。
そして再度気付いた。これはミーが若いからだ!!
↑なんか寝相からして若者感が漂ってる……気がする。
どういうことかといいますと、もうここ何年もウチにい
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