愛猫の健康の基本となる「総合栄養食」は、ちょっとでも体にいいものを与えてあげたい。でもネットには「これは体に悪い!」系の情報が多く、どれもちゃんとした理由があるように見えて、調べれば調べるほど不安になるばかり…。
そこで日頃の疑問を、「仙台プラム・アニマルクリニック」院長の梅原孝三先生に、ズバリ、お聞きしてみました!
猫は肉食だから、穀物を消化できない?
――まずは最近増えている「グレインフリー」(穀物不使用)表示のキャットフードについて。「キャットフードはグレインフリーでなければ」と主張する方たちの理由は
・肉食動物である猫は、本来、穀物を必要としていない
・だから体質的に穀物に多く含まれるデンプンを消化・吸収するのが苦手であり、体に負担をかける
ということ。梅原先生、これって本当でしょうか?
梅原先生「確かに猫は穀物を消化できませんが、それは生の状態での話です。人間だって生米は消化できませんが、炊飯して加水・加熱をすれば糊状になり、普通に消化吸収できるようになりますよね。同じように猫も、自然界の生の穀物は口にしませんが、キャットフードでは加水・加熱されて吸収されやすくなっています」
猫は肉食だから、穀物を摂る必要はないのでは?
――でも、猫が自然界ではお肉しか食べていないのだとしたら、あえて穀物を与える必要もないような気がしますが…?
梅原先生「肉食動物はたんぱく質をエネ
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