行き場のない「元繁殖犬猫」が溢れないための仕組みを考える
保護犬猫の譲渡マッチングサイト「OMUSUBI」を運営するシロップと、ペット産業の社会的責任推進に関する提言活動を行う認定NPO法人人と動物の共生センターは、共同で保護団体に対する数値基準に関するアンケート調査を実施した。
調査概要
動物愛護管理法の改正により、悪徳繁殖業者の淘汰を狙った各種数値基準が来年6月に施行される。
本数値基準は繁殖・販売事業者の健全化を促す効果が期待される一方、施行後に廃業が予想される業者が、適切に飼育できなくなった犬猫のセーフティネットの議論が進んでいないという課題がある。
実際にセーフティネットの役割が期待される、第二種届出を行っている保護団体にも数値基準は準用されることから、保護団体にアンケート調査を実施し、現状を把握し、あるべきセーフティネットの姿を検討するために、同調査を実施することとした。
その結果、数値基準施行後に、10.7%の保護団体で全体の保護頭数を削減する見込みがあること、25.0%の保護団体では、現状で人員数に関する数値基準を満たせていないことが明らかになった。
これらの結果から、保護団体の収容数を現状よりも増加させることは難しく、犬猫を追加で保護する余裕はないと考えた。
繁殖業者(ブリーダー)から漏れ出す犬猫が、殺処分数に含まれることなく適正な家庭や施設に譲渡されるためには
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