【殿堂入り記事】犬のフレンドリーさと遺伝子の関係
性格や気質というのは人それぞれであり、それは犬も同様。性格の形成には遺伝や育った環境、経験などが関係するのはご存知のとおりで、性格は行動にも関係する。
時には飼い主の性格・態度さえも大きく影響することがあり、しつけがうまくいかない場合や、愛犬に困った行動がある場合には、自分が犬に接する時の様子を振り返ってみると、そこにヒントが隠れていることもあるかもしれない。
そういった個々の性格とは別に、犬種としての気質傾向というのもある。たとえば、ポインターやセッターのような鳥猟犬は人に対して穏やかなコが多く、日本犬は一犬一主という言葉が示すように、飼い主または家族以外の人間には慣れにくいとされ、テリア系はテリア気質という言葉があるように勝気である、など。
犬という一つの動物として考えるならば、人に対してこれほどフレンドリーな動物もいないだろう。犬はもともとフレンドリーさをもっていたのか、それともフレンドリーな個体を人間が好んで繁殖し続けた結果なのか。そんなことを考えていた時に、ふとある研究報告を思い出した。
犬の6番染色体の変異が、彼らのフレンドリーさと関連があるらしいというのだ(*1、2)。
人の場合、指定難病にもなっているウィリアムズ症候群(ウィリアムズ・ボイレン症候群)において、7番染色体の欠損により、心疾患や腎疾患、低身長、発達遅滞
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