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田舎の家の庭には愛犬が埋められている。

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ペットニュース
犬が死んだ朝
義両親が亡くなり、残された田舎の家は物であふれかえっていた。姑は物を大切にする人で、包み紙ひとつ大切に丸めて棄てなかったから、うすうすこうなるだろうとは予想していた。でも、遺品整理がこれほど大変なものだとは夫も私も想像していなかった。
もとは農家の一軒家だったから、本宅とは別に農機具を入れていた離れもある。土間だった台所は、わが家のリビングより広くて寒く、ここで毎日炊事をしていた姑は、さぞ苦労しただろう。
夫の妹はさっさと高価な着物や宝石類、使える家電などを持ち帰り、家の中にあるのはほぼ不用品だ。最後は業者に任せるとして、とりあえず必要な品だけを持ち出すことにした。
私にとっては他人の家だから、必要な書類以外は、すべてゴミ。ゴミは燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミの3つに分別するだけで簡単だ。でも、夫はぐずぐずしている。「小学校の時の通知表が出てきた」とか「これ初めて買ってもらったグローブ」といちいち手にとっては話しかけてくる。
「そんなんじゃ、何年かかっても片付かないよ?このままこの家を放置しておいたら、税金とか払わなきゃいけないんだよ?売って妹さんと折半するって決めたんだよね?」と、夫を責めてしまった。
夫は「まあ、そんな怒るなって、ねえ、そろそろ昼飯にしようよ!買ってきたお弁当、外で食べよう」と、もう飽きたようだ。
庭に出て、舅が手入れをしていた藤棚の下のベン

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