獣看護師が出会った愉快な犬猫たち
動物病院へ行くのを嫌がるペットは多いが、飼い主さんまで苦手意識を持ってしまうのはもったいない。なぜなら、たくさんの個性的なペットが集まる動物病院では、案外ゆかいな出来事もたくさんあるのだから!
※当記事は、獣看護師として働く姉や動物病院関係者の方から聞いた実話を基に構成しています。
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今回ご紹介するのは動物病院の患畜さんではなく、姉が出会った1匹の野良猫だ。過酷なニャン生を生き抜いてきた彼が、甘々ヘロヘロの家猫になるまでをご覧いただきたい。
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その日、姉の義妹さんがコンビニへ行くとやせ細った1匹の猫がいた。駐車場をウロウロしてはお客さんと一緒に店内へ侵入し、店員さんによって外に出される、というのを繰り返していたそうだ。
警戒心もなく割と人慣れしていたというので、もしかしたらコンビニに来るお客さんに食べ物でも恵んでもらいながら住み着いていたのかもしれない。
心配になった義妹さんが姉に連絡し、その猫は姉夫婦のところへ保護されることになった。
保護当時、体重が1.4kgほどしかなかった彼の体は見るからに栄養不足だった。力ない瞳に艶のないパサパサの毛並みと一見老猫のようにも見えるが、診断によると年齢はまだ若く、恐らく1歳前後だということだったそうだ。
彼は「ちょも」と名付けられ、姉夫婦の家の猫になった。
筆者はこの時期のちょもには会ったこ
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