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なぜもっとはやく犬と一緒に暮らさなかったんだろう。

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ペットニュース
虹の橋を渡る日まで
犬とのボール遊びは手加減しない。本気で家の中を走り回るし、犬の方も容赦せず全速力で追ってくる。目はいつもより真ん丸で、舌を垂らしてハアハア息をする口元は、笑っているように見える。何て可愛いんだろう。犬ってこんなに可愛かったっけ?といつもいつも思う。
ちょっと気を許したところで、犬が飛びついてボールを奪われた。ソファーの背もたれを跳躍して、ベッドルームへ突っ込んでいく。ベッドの下に隠れる作戦だ。そうはさせじ、こっちもベッドルームへ突撃だ。
リモートで知り合ってすぐに同棲した彼女は、家の中を犬と走り回るのを嫌がった。「ホコリが飛ぶじゃないの」とか「ご近所迷惑よ」と文句ばかり言うので、「おれ達がいる家に後から入ってきて、何いってんの」と言い返したら荷物をまとめて出て行かれちゃった。
共通の友だちに「あの犬馬鹿最低男」なんて怒っているらしいけど、まぁしょうがない。自分でも確かに犬馬鹿だと思うし、犬の良さを知らないヤツから何か言われたところで気にする必要も無い。犬を優先させて結婚できないのであれば、一生結婚なんてしなくたっていいや。
コロナでリモートワークになって、田舎の一軒家を借りた。隣と離れていて、多少家のなかで吠えてもご近所迷惑にならない。ちょっと歩けば川岸の広い草原で、犬と散歩できる場所がたくさんある。田舎は本当に犬との生活には便利なのだ。
ボール遊びがひと段

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