『ネコの博物図鑑』(サラ・ブラウン 著、角敦子 訳、原書房刊)【ブックナビ】
猫の進化、成長、家畜化、行動、社会、そして生物学的見地まで幅広く網羅した図鑑、『ネコの博物図鑑』(サラ・ブラウン 著、角敦子 訳、原書房刊)が発売されました。猫好きならば目から鱗の内容が盛りだくさん。どれも科学的根拠に基づいたものだけに、納得できる事柄ばかりです。
この図鑑の特徴は猫の生物学、行動、多様性など広範な観点からまとめている点にあります。どの項目もきちんと科学的に解説を加えている上、約300点もの豊富な図版、画像や図表、美しい写真も見ごたえたっぷりです。
いつも一緒に暮らしていても、例えば猫の胃ってどこにあるのか、知っているようで意外とわからないもの。「ネコの解剖学と生物学の手引き」では、そんなうちの子の「知らなかった」も解決してくれます。しかも、専門書にありがちな難しい文章ではなく、説明も理解しやすくまとまっているので、読み物としても楽しめるのがありがたいですね。
さらに、図鑑なので、40種類以上の猫種に関する歴史、特徴などを紹介した「第6章さまざまなネコの品種」も見ごたえがあり、充実しています。一度は会ってみたいあこがれの猫種たちを堪能できるのは、図鑑ならでは。猫好きさんならば、写真を見るだけでもうっとりできるはずです。
全体は第6章に分かれており、第1章は進化と家畜化、第2章:解剖学と
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