香りの強い柔軟仕上げ剤を使い始めたら、猫の元気がなくなってきた…⁉
生活の中に香りの楽しさをとりいれる人が増え、1日中、香りが続いたり、いろいろな香りを独自にブレンドできたりと、香りの強い洗濯洗剤や柔軟仕上げ剤が人気を集めています。しかも国民生活センターの最近の調査では、柔軟仕上げ剤を表示された目安の2倍以上の量を使う人も約2割いるとか…。こうした傾向を受けて増えているのが、香りに敏感な人の健康トラブル。
同センターに寄せられた「柔軟仕上げ剤のにおいに関する相談情報」(928件)のうち、咳が出る、息苦しいといった「呼吸器障害」が19%(107件)あり、そのほかには頭痛や吐き気、めまいなどの体調不良も多かったそうです。
この香害、人間だけでなくペットでも同じような症状があることが、2019年の獣医師専門誌で初めて報告されました。その専門誌には、香りが強く残る柔軟剤を使用し始めた時から、猫の元気がなくなり、食欲の低下やよだれ、肝臓の障害、腎臓の機能低下などが観察された2例が報告されていました。うち1例は意識混迷まで進行したとか(幸いにも、適切な治療と柔軟剤の使用中止で一命をとりとめたそうです)。これは極端な例かもしれませんが、猫が体調不良で、病院で検査してもらっても原因が特定できない場合、柔軟剤を疑ってみることも必要かもしれません。
人にとって心地よいアロマも、ペット
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