虹の橋を渡る日まで
散歩途中でどこからか犬が着いてきた。とても人懐っこい子で、うちの子の後ろをとことこやってくる。ええっと、飼い主さんはどこにいるのかしら?
うちの子にくっついて、なんと自宅前までついてきちゃった。迷子なのね、かわいそうに。とりあえず、お水をあげましょう。「ちょっと待っててね」、と声を掛けたらお座りして待っている。とってもいい子だ。
お水を上げたら嬉しそうに飲んで、しっぽをぶんぶん振っている。困った。いったいどこの子なのかしら?とりあえずこの子を連れて近所の公園にでも行ってみようと、家にリードを取りに入った隙に、犬はどこかへ姿を消した。
大丈夫かな、人懐っこい子だから、こうやって誰かについて行き、どんどん遠くまで来ちゃったのだろう。無事に家に帰れたかな、と思いながら過ごしていた。
朝の公園で、いつもの散歩仲間が集まって、おしゃべりを楽しんでいた。
ヨーキー・ママさんが一枚の紙を私たちに渡して、
「このあたり、空き巣がとても増えているらしいのよ、ケン君ママのお宅も気をつけた方が良いわよ」と言われたけど、隣にいたチワワのたっくんママに大笑いされてしまった。
「やだ!ケン君はピットブルだもの、大丈夫よ」
「いえいえ、うちの子、人が大好きだから、怪しい人でも吠えないかも」
「ほんと良い子ね、ケン君は!たっくんはムダに吠えるから」
「あの、空き巣って、どこか被害に遭われ
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