虹の橋を渡る日まで
営業途中、カフェでひと休みしていた。コロナで閑散としていた店も活気を取り戻し、女子高校生二人が何かの課題をやっている。日常が帰って来た手ごたえがあった。
「マイ、今日はホントに助かったわ~」
「いいの、いいの。間に合って良かったね」
一つ席を隔てた向こう側の二人は、この近所の高校の制服姿で、一人は眼鏡の美人さんで、もう一人はショートヘアーの可愛い子。眼鏡の子がショートの子に両手を合わせてしきりに頭を下げていた。
「ありがと、ホントにマイがコピーしててくんなかったら、死んでたよ」
「うん。でも、トモってたまにやらかすよね。課題のプリントを存在ごときれいさっぱり忘れていたなんて、何かすごい」
「いや、もうホント、マイがコピー持ってなかったら、学校に親、呼び出されてた」
トモと呼ばれた方は、眼鏡でいかにも優等生という雰囲気だけど、たまにドジって、それをマイがフォローする、そんな素敵なコンビらしい。
「あ、そういえば、トモのところのチビちゃん、手術したの?」
「それが、病院に連れて行ったら、いつの間にかまた妊娠していたの」
可愛い女子高校生二人が妊娠!?チビちゃんて誰?ドキドキしながら聞き耳を立てる。
「仕方が無いから今回だけ産ませて、子育てした後、獣医さんが避妊手術するって。だから里親探さなきゃいけなくて……マイ、もう一匹、猫どう?」
「うちもう二匹いるし、さすがに
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