虹の橋を渡る日まで
家のドアを開けるとワンコのタローがダッシュで玄関に飛んで来て飛びつく。ポメラニアン特有の愛想の良さで、大歓迎するのだ。毎回、毎回、帰ってきてくれてありがとうと迎えられると、もっと早く帰れば良かったといつも思う。
「ごめんね遅くなって」とまずあやまってから、すぐにお水を入れ替え、自動給餌機とトイレをチェックする。いつも通り、きれいに食べた後、トイレでいい感じのウンチもころがっていて、安心する。
「ね、トイレもご飯もちゃんとしたよ!ご飯はもっとくれてもいいよー!ちょうだいちょうだい!」と言わんばかりに給餌機の前でぴょんぴょん飛び跳ねた後、飛びついて、次は遊ぼう遊ぼうと誘ってくる。仕方が無いので大好きなおもちゃを何回か投げて遊びにつき合う。
こうやって家に帰って無心に犬と遊んでいると、悲しみや苦しみで固くなった心のしこりがほぐれてくる。楽しくって仕方がない、という犬の姿は、かけがえのないものだと思う。
今日は実家で兄夫婦と暮らしている父の症状が悪化したので、施設に行くための手続きをしてきた。義姉はもともと私の友人だったから、父の介護でボロボロになる姿を見るのは辛かった。私が「お父さんが、ごめん」と頭を下げたら号泣されてしまった。
父はなぜかお金に執着するようになってしまい、義姉がお金を盗んでいると妄想したのだ。病気とはいえ、「盗んだな」と言われれば誰だ
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