猫が年をとるとお口が臭くなるのは、自然な症状?
その昔、「おじいちゃん、おくち臭~い」というCMがありましたよね。人間が年をとって口から吐く息に悪臭が混じるようになる症状を「加齢性口臭」といいます。口の中には細菌がありますが、この細菌が糖を分解する時に、「揮発性硫化化合物」という悪臭物質を発生させます。若い頃にもこの細菌は口の中にありますが、唾液で常に細菌を洗い流しているため、悪臭が発生しにくいのです。しかし年を重ねるほどに唾液の分泌が低下して、細菌が舌や上あごにたくさん付くようになって、それが悪臭の原因になります。
…というように、「口臭」=「加齢に伴う普通の症状」というイメージが強いため、愛猫から口臭がするようになっても、「年のせいかな」とあまり気にしない方も多いのではないでしょうか。しかし口臭がひどくなる原因には、いくつかの病気の可能性がありますので、注意が必要です。
口臭の原因①・・・歯周病など口の中の病気
歯周病とは、歯肉炎と歯周炎が合わさった病態のこと。歯垢や歯石がたまり、歯肉組織と歯周組織の両方に炎症が起こっている状態です。歯周病になると歯肉から細菌が体内に入りやすくなり、腎臓病などの内臓疾患の原因になります。
猫の歯垢を爪などで剥がす人もいます。一見、きれいに取れたように見えても、実際は歯の根元の歯周ポケットと呼ばれる部分に歯石が残っていることが多いもの。また歯の
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