虹の橋を渡る日まで
車で通勤していて、帰宅中表通りが渋滞していると1本裏手の一方通行の道を通ることがある。その日もそこを走っていて、信号待ちで少し詰まっていた。
停まっている車列の脇を、初老の男性がコーギーを連れて歩いていた。私の車の側を過ぎるとき、コーギーがニパニパトコトコと歩いていて、お散歩楽しいな~、なんだな、と微笑ましく見ていた。
コーギーが過ぎ去ってしばらくして、信号が変わり車が動き出した。それで50mほど進んだところで、動物病院があり、その入り口の前で固まっている先ほどのコーギー。
お父さんがいくら引っ張ろうが、もうテコでも動かん!という頑な意志をその背中から漂わせて。とうとうお父さん、引っ張るのを諦めて、説得にかかったものの、聞く耳持ってないよね、あれは。
私はそのまま進んで行ってしまったので、後の顛末は知るよしも無いのだが、何か可笑しくて、運転中だけどケラケラ笑ってしまった。さっきまでご機嫌で歩いていたのにね~、その落差がどうにも、だまされますた!って感じかな。
と、言うコトを、獣医師になった従兄弟に話したら
「毎年ワクチンの季節になると、ウチの病院近くのそこかしこで見られる風物詩みたいなもん」
と、苦笑まじりで話された。
え?なにそれ見たい!と思い、ちょうどワクチン接種の時期でもあったので、日曜日に従兄弟の勤める病院まで、内緒で行ってみた。
その病院が診療開始する
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