兵藤哲夫の徒然日記
年末年始は家族と過ごす時間が長くなります。ペットとたっぷり触れ合いながら、暖かい部屋の中で過ごす幸せは、何にも代えがたいものがありますね。
この時期、飼主さんに注意していただきたいのは、食べすぎです。つい一緒におやつを食べてしまったり、せがまれていつもより多く食事を与えないようにしましょう。肥満と一言で言えば簡単ですが、とても怖い病気の引き金になってしまうことがありますよ。
飼主さんにはちょっとショッキングかもしれませんが、肥満の犬は寿命が短いのです。ラブラドール・レトリバーを使った米国の実験で、体重をコントロールした犬とそうでない犬では明かに寿命が異なるという結果が報告されています。
肥満の問題は寿命だけではありません。肥満が原因となる病気になりやすいのです。尿路結石や膀胱結石は肥満犬に多い病気です。脂肪が代謝されるとシュウ酸ができるため、摂取する脂肪分が多いと尿中のシュウ酸濃度が高くなって、シュウ酸カルシウム結石ができやすくなるのです。
肥満は糖尿病と膵炎の原因のひとつです。血糖値が上がり糖尿病が進行すると、さまざまな合併症を引き起こします。合併症の主なものは白内障、神経障害、糖尿病性腎症、肝障害など多臓器不全などです。糖尿病性ケトアシドーシスという病気は、たいへん危険な合併症のひとつで、死に至る可能性もある、とても怖い病気です。
膵炎も同様に、激しい腹痛
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