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野良猫と自分は同じ釜の飯を食った同志である【虹の橋を渡る日まで】

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ペットニュース
虹の橋を渡る日まで
長男の嫁とうまくいかないと母がうちにやって来た。泊る所も金もないと言う母に、妻が同情してしまい、仕方なく家に入れたが、それが間違いだった。封印していた子供の頃の記憶がよみがえってきて、苦しくて仕方がない。
父と離婚してシングルマザーだった母は、息子二人を放置子にした。「お母さんが働かないとあんたたちは飢え死にするからね」と言われて育ったけれど、実際は男と旅行に行ったり、パチンコで給料を使い果たしたり、母親というよりは女だった。
幼かった兄弟にとって、食べ物が無いのが一番辛かった。給食が頼みの綱で、夏休みになるとげっそり痩せた。今でも食べ物を上手にシェアできない、トラウマがある。妻はそんな自分を、上手にフォローしてくれている。
小学校3年生の夏休みの夜、公園に行くと白い紙皿の上に茶色いスナックが置いてあるのを兄が見つけてきた。カリカリして油臭く、味も薄いけれど、食べられないことは無い。食べた後、水を飲むと腹が膨れた。
当時は子どもだったから、お皿の上のスナックが何か、わからなかった。ただ、白い紙皿に置かれていたから、危ない食べ物ではないとは感じていた。あれは誰かが置いた猫のエサだ。兄と二人で、野良猫と食べ物を奪い合って、飢えをしのいでいたのだ。
兄も自分も貧乏から抜け出すために、必死で底辺から這い上がってきた。昔の虐待の記憶は、きっちり封印されていたはずなのに、

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