Chapter・1 運命の始まりのメロディー
どんどん紙がくすむ。描(えが)いても、描(えが)いても、目の前の臨場感が出ない。
こんなに綺麗なのに。4Bの鉛筆一本では上手くできない。描けば描くほど黒ずんでしまう。
黒猫がしっぽを揺らしながら、チラリとこちらを見ては、また目を閉じるのが視界に入った。
「だめだ。少し落ち着こう」
目を閉じてみる。深呼吸をして、そっと目を開ける。
「この世界が、モノクロ
Source: グノシー・おもしろのニュースカテゴリー
困った様子のおじいさんに声をかけると…「お前さん、ワシが見えるのかね?」
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