【殿堂入り記事】「孤独死の部屋にいた4匹の猫」のミニチュアを遺品整理スタッフが作った理由
孤独死の部屋に残された、4匹の猫
私には今、目に焼き付いて離れない猫がいます。
それはある産業イベントの取材中、「遺品整理クリーンサービス」のブースで見たミニチュア模型「ペットの多数飼育での孤独死」の中の猫。
ミニチュア模型「ペットの多数飼育での孤独死」(「遺品整理クリーンサービス」スタッフ:小島美羽さん作)
このミニチュア模型は孤独死の現状を知ってもらうために、遺品整理クリーンサービスのスタッフが作ったもの。押し入れに隠れた黒猫1匹と、ゴミが散乱した部屋の隅で、身を寄せ合って、おびえた目で清掃スタッフを見つめている3頭の猫…。
飼い主が孤独死した後、この部屋でどんなふうに生き延びて来たのか、その後どうなってしまったのか…。ミニチュアとはいえ、その表情があまりにも多くのことを訴えてきて、忘れることができなくなりました。
「ミニチュアなら、孤独死の現場を見てもらえるかもしれない」
このミニチュアを制作したのは、遺品整理クリーンサービスのスタッフ小島美羽(こじまみゆ)さん。「核家族化が進む現代に、孤独死は誰にも起こり得ることを知って欲しい」と考え、「現実は凄惨すぎて、写真ではとても正視できないかもしれないけれど、ミニチュアにすれば見られる人もいるのでは」と、3年前からミニチュア制作を開始しまし
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