兵藤哲夫の徒然日記
人間のヒゲは切っても切らなくても身体機能的には何の問題もありません。ヒゲを剃ったらフラフラになって歩けなくなる人はいないでしょう。しかし、猫のヒゲを切ると運動能力が極端に衰えてしまう子がいます。そのように大きなストレスを与えることになるので、特別なケース以外は、猫のヒゲを切ってはいけません。
ヒゲと一般的に言いますが、猫のヒゲは人間の様に口の周りだけに生えているのではありません。目の上や頬の横側にも生えています。個体差もありますが、だいたい50本程度が顔の周りを覆っています。ネコ科の野生動物は家猫よりも、もっと数が多くなります。
ヒゲは普通の毛に比べると、皮膚の中で約3倍ほど深く埋まっています。深く埋まっている毛根の周囲には、細かな神経がみっしりと張り巡らされています。
この神経の部分はヒゲのちょっとした動きにも敏感で、空気の流れや気圧、湿気など空中の水分量も感じることができます。したがって、ヒゲを切ってしまうと、ヒゲから得られる外界からの情報量が、極端に少なくなってしまうのです。
1)バランスよく歩けなくなる
歩く時、自分の身体が通れるすき間かどうかを知るためには、ヒゲの感覚で見極めます。ヒゲが無くなってしまうと、それもわからなくなってしまうことが多いのです。とはいえ、この感覚機能は猫によって個体差も多いので、切ってしまっても平気な猫もいます。
2)感情表現
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