この物語は、ここ30年でノラ出身のネコを12匹保護し、一緒に生活し、ついに全員を看取ったと思ったら、今また一匹のネコと暮らしている中年男の喜怒哀楽に満ちた日常の回顧録である。
ミー(仮名)がきた! 第14回“差”
ネコ用窓際ベッドに何の興味も示さなかったミー。オレにとっては清水の舞台から飛び下りるつもりで購入したというのに、これぞ“ジジイの心、孫知らずである。しかし、本当のことをいうと、すでにそんなことはどうでもよくなってきている!
なぜか?
ミーが興味を示さないのは、そんな窓際ベッドだけの問題ではなくなってきたのだ!なんとこのオレに対しても、最近あんまり興味を示さなくなったような気がしてしょうがないのだ!オレ的には異常といってもいいくらいに可愛がっているだけに、これが事実ならば本当に辛いですよ。これにくらべりゃ、窓際ベッドなんてどうでもいい話ですよ。いやね、オレに興味を示さないというか、ハッキリいってミーがあまり女房ベッタリなのである。もはや女房信者といってもいいくらいなのである。
もともとオスネコは、人間に対しては、男性よりも女性に対してやけになつくということは経験上わかっていた。我が家の過去のオスネコたち。
タックンも平助もビッタも、みんなオレよりも女房になついていたのはよくわかっている。
しかし!ミーに関しては、オレと女房に対するなつき方の差が尋常ではないのだ。ミーがウチに
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