この物語は、ここ30年でノラ出身のネコを12匹保護し、一緒に生活し、ついに全員を看取ったと思ったら、今また一匹のネコと暮らしている中年男の喜怒哀楽に満ちた日常の回顧録である。
ミー(仮名)がきた! 第17回“打算”
とにかくミーに気に入られたい!初孫ができたジジイ気分でミーに接しているオレにとって、目下の目標はとにかくミーに気に入ってもらうということ以外ない!毎回書いてはおりますが、決して嫌われているというワケではない。ただあまりにもミーが女房にばっかり甘えすぎている。女房への偏愛ぶりに比べると、オレに対しては好きとか嫌いという範疇ですらなく、その存在すらあんまり意識してないといった感じなのだ。
そんな現状を少しでも改善したい。オレにも目を向けて欲しい。それにはどうすればいい?いっつも考えているが、ついにひとつの答えが出た。
プレゼントだ!
ここらは、人間のジジイが人間の孫に対して考える策略と同じである。オレは人間の子供も孫もいないんで正確なことはわかりゃしませんが、ジイサンって、たいてい孫に喜ばれようとするとなんか買い与えてるじゃない?ランドセルとかを買ってあげるのは、たいてい祖父と祖母っていう話をよく聞きますが、これも完全に孫に気に入られたいからでしょ?それと同じである。
まぁジジイと孫の関係というと、なんとなく聞こえはいいですが、考えてみりゃモテない男がモテたくて、好きなコに
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