「かわいいだけじゃない猫」の魅力が伝わってくる【ブックナビ】
コロナ禍で外出制限されているせいか、旅の本が目につきます。中でも猫好きさん達の旅心を、猛烈にくすぐってくれる一冊が登場しました。「和猫のあしあと~東京の猫伝説をたどる」(岩﨑永治著、緑書房発刊)です。
PETomorrow読者のみなさんにとっては身近な猫ですが、著者の岩﨑永治先生によると、日本ほど猫にまつわる史跡が残されている国は他になく、日本人と猫には深い関りがあると書かれています。
新刊書「和猫のあしあと」は、「かわいいだけじゃない猫」を伝えることを信条に掲げ、日本猫のルーツを探求する「和猫研究所」を主宰している著者が、東京都内の猫伝説のある場所を写真つきで解説した一冊です。
東京都青梅市・住吉神社の大黒天猫。カラフル!
世田谷区の豪徳寺や墨田区の回向院は有名ですが、他にもこんなにたくさんの猫にまつわる場所があるとは、と驚かされます。実際に訪れる時に便利な地図や、写真、御朱印マークをつけるなど、ガイドブックとしても使えるような、便利な構成になっていました。
単に猫旅ガイドとして便利な本ではありません。私たち日本人が古くから猫とどのように接してきたのか、伝説を通じて猫の新たな魅力を掘り起こしてくれる、とても嬉しい内容です。
特に「わねこらむ」と称する猫の読み物3点は、猫好きにはたまりません!ゲゲゲの鬼太郎で有名な猫
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