お出かけできなくても、おうちに猫がいれば。
今、テレビ番組『プレバト! !』の俳句コーナーをきっかけに、空前の俳句ブームが起きています。私も欠かさずに見ている番組ファンの一人ですが、お笑い芸人やアイドルなど、意外な人の意外な才能が発掘されるのも、見る楽しみのひとつ。
猫と暮らしている方は、どこにも出かけられない今年のGWを機会に、“猫俳句”デビューしてみては? 会心の作に愛猫の写真を添えてSNSに投稿すれば、猫&俳句友達ができて、新しい世界が広がるかも…! お手本となる猫俳句をいくつか紹介しましょう。
あまり鳴いて石になるなよ猫の恋 /一茶
ちょうど今は、猫の発情期。俳句には、“猫の恋”がたくさん詠まれています。特に多いのが、猫好きで知られていた小林一茶。
★夜つぴいて泣いた顔する猫の恋
★あまり鳴いて石になるなよ猫の恋
恋の相手を求め、喉が涸れるほど鳴き続け、鳴き疲れて家に戻って来た猫をあわれに思う一茶の、深い猫愛が伝わる句ですよね。かと思えば、発情期にしか出さない特殊な声をリアルに表現する、こんな句も。
★つりがねのような声して猫の恋
★釣り鐘を鳴き笛を鳴(なく)猫の恋
江戸時代の猫の声が聞こえてくるような句です。
愛しさや 恋負け猫が食欲(めしほ)れり /橋本多佳子
猫の恋を詠んだ句で、私が特に好きなのは、有名な女流俳人・橋本多佳子が詠んだこの句です。
★愛しさや 恋負け
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