「無知は罪」夜の公園でぐったりとしていた野良猫を助けられなかった思い出
最初から完璧に動物と関われる人間はいない。
今、どれほど犬や猫との暮らしに慣れている人でも、最初から知識も経験もあったわけではない。誰もが最初はド素人だった。
筆者も、こうして現在はペットについてのコラムを偉そうに書いているけど、最初からそんなことができたわけではなかった。
思い起こせば不適正な接し方だって随分してきたし、いまだにその当時のことを思い出すと非常に心苦しい。
今回は、まだ筆者がほとんど猫についての理解が伴っていなかった頃に出会った野良猫の話をしたい。
雨に濡れて咳をしていた猫との出会い
21歳の頃、地元の九州で特に夢も情熱もなくぶらぶら生活していた。田舎ではすることもないし、淡々と夜の仕事をしているだけの日々だった。
昔から動物は好きだったけど、この当時は熱帯魚とうさぎしか飼っていなかったと記憶している。
そんな時期、夏の夜のこと。筆者は近所の公園で雨の中散歩をしていると、ベンチの下でじっと座っている野良猫を発見した。
もう柄も思い出せないけど、白い毛の部分は茶色く汚れていたことは、うっすらおぼえている。
この公園には何頭か猫が住んでいたが、この夜はその1頭しか目につかなかった。
野良猫は時折くしゃみをしたり、咳き込んだりと、だいぶ衰弱している様子だった。
なんとなく、そのまま放置するのもかわい
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