親の心子知らず。ミーにオレの想いが伝わらない

この物語は、ここ30年でノラ出身のネコを12匹保護し、一緒に生活し、ついに全員を看取ったと思ったら、今また一匹のネコと暮らしている中年男の喜怒哀楽に満ちた日常の回顧録である。
ミー（仮名）がきた！　第20回“藁
ミーの気を引くため、ついに届いた高額（オレにとっては）2680円のオモチャ『電動式 ネズミを捕らえる 隠す 追う 猫おもちゃ』！不規則に穴から出たり入ったりチョコマカ動くネズミに興味深々のミー！動くネズミにネコパンチの連打を繰り出す！
しかし、すべてのパンチが空振りというなんとも情けない状態だ！家ネコ歴１年以上となったしまったミーは、すでに野生の俊敏さを忘れてしまったのかもしれない。だが。このオモチャはよくできていた。ネズミの動く速度が“ＳＬＯＷ”と“ＦＡＳＴ”の二つで選べるようになってるのだ。
遊ばせる前は、「昔は本物のネズミを捕まえていたっていうくらいだから、ちょっとくらい早い方がいいだろ！」と、ＦＡＳＴにしてたんだけど、考えを改め、ＳＬＯＷにしてみる。すると、今まで空を切っていたネコパンチが面白いようにネズミに当たりだす。ミーもそれが嬉しいのか、右・左・右・左と『はじめの一歩』のデンプシーロールが如く、左右からビシバシパンチを繰り出す！いいぞいいぞ、ミーはこの“オレが買った”（←ここが一番重要）なオモチャに今、とてつもなくハマってる!!しまいにゃパンチどころか、ネズ

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