「猫に入浴は不要」は古い常識だった?
猫の健康に関する本の新刊を読むと、過去の常識がどんどん更新されていて驚くことがあります。その代表が、猫の入浴について。
これまで読んだ本では、猫の祖先は砂漠に住んでいたので、その記憶で水に濡れるのを嫌がることや、猫の被毛が水分を弾きにくく、濡れると乾きにくいのでストレスになること、そもそも日常的な汚れはなめて取るので、水浴する必要もないこと、などが常識として記されていました。
ところが、今年刊行された何冊かの本では、必ずしも入浴を否定していないばかりか、そのメリットがいろいろととりあげられていて、驚きました。日常的にシャンプーをしている猫は、口腔がんを発症するリスクが10分の1まで減少する傾向が示されているというお話も…! これはシャンプーによって被毛についた発がん物質が洗い流され、グルーミングで口に入るリスクが減少するためではないかと考えられているのだとか。
そこで、猫の入浴(シャンプー)にどんなメリットがあるのか、最新の説をまとめてみました。
入浴のメリット①…煙害リスクが軽減できる
煙草の煙が体によくないのは、人間も猫も同じこと。喫煙者がいる家の猫が口腔がん(扁平上皮癌)や腸のリンパ腫(消化器型リンパ腫)を発症するリスクが高いことはよく知られています。まさか今どき、猫と暮らす室内で喫煙するような飼い主はめったにいないと思いますが、「うち
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