子猫が生まれては消える、厳しい季節がやってきた…
先日、屋外で子猫を発見した。毎年このぐらいの時期になると子猫を外で見かけるものだが、その大半は二度遭遇することはない。
外の世界は過酷だ。野良猫の子ともなれば栄養も満足に摂れないし、ダニやノミまみれになっても誰も助けてはくれない。親猫とはぐれて命を落とす子猫は、とても多い。
去年か一昨年か、目の前でカラスに襲われて、間に合わず助けられなかった子猫もいた。やっと独り立ちしたばかりと思われる猫が、雨の中道路で倒れているのも見かけた。
我が家にいる猫だって、子猫の状態で保護した個体もいるし、保護当初は色々と気を揉んだもの。屋外には子猫が安全に暮らせる環境なんてないのである。
さて、先日僕の同級生が自宅敷地内で子猫を発見した。今日はその時の話をしたい。
保護するか、静観か。たった1頭で流れ着いたサビ子猫
僕とこの同級生は、もう30年来の付き合いである。ちなみに彼の実家とは寺院であり、ついでに言えば僕はこの寺の檀家でもある。いわゆる腐れ縁という感じで、コロナ禍以降は会っていないがリモートでしょっちゅうゲームをする仲。もっとも、あっちは既に結婚して子供もいるので、あんまり遊ぶ頻度は高くないが。
そんな寺の敷地内に、5月の終わりごろに1頭の子猫が顔を出すようになった。同級生曰く、猫は最初から1頭でやってきたとのこと。親や兄弟は見当たらなかったそ
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