日本に伝わる不気味でロマンあふれる風習、犬神信仰…
先日、新しい妖怪図鑑を購入した。既に手元にたくさんの図鑑はあるんだけど、今度のはもっと分厚くて、重くて、読み応えがあったのだ。鬼のように高かったけど、食費を切り詰めて買ってしまったのだ。
その素晴らしい図鑑に、動物にまつわる妖怪として犬神も当然のように収録されていた。
犬神。僕なんかはもう名前だけでロマンを感じてしまう妖怪だ。2000年代前半の食玩バブル全盛期。当時高校生だった僕はコンビニでよく売られていた妖怪根付(ストラップのことね)にぞっこんだった。これに犬神もラインナップされており、出来が超かっこよくて一発で虜になってしまった。しかし買っても買っても犬神を引き当てることができず、天狗やぬらりひょんばかりダブる日々。終いには大人買いするためにミスドでアルバイトをすることにしたんだけど、最初のお給料が出る頃には、もう店頭で妖怪根付なんてとっくに見かけなくなっていた。
というわけで、強引だが今日は犬神の話をしたい。ずっと前に犬神についてのコラムは書いたことがあったんだけど、ちょっと今回は、犬神というものの面倒くささみたいなものを語っていこう!
そりゃ廃れるよ!犬神は超めんどくさい奴!
犬神。現存する多くの絵巻には、公家のような立派な衣服をまとった犬の頭をした怪物の姿で登場するのがこの妖怪だ。主に西日本で信仰されてきた憑き物の一種
コメント