この物語は、ここ30年でノラ出身のネコを12匹保護し、一緒に生活し、ついに全員を看取ったと思ったら、今また一匹のネコと暮らしている中年男の喜怒哀楽に満ちた日常の回顧録である。
ミー(仮名)がきた! 第24回“抱”
ウチにやって来た当初は、鏡を見ては、「ニャんニャんだ? ココにいるヤツは!?」と、鏡の映る自分の姿に「ニャーニャー」と騒いでいたミー(5才・オス)も、今となっては鏡を見たからといって騒ぐこともまったくなくなった。まったく持ってありがたい限りおとなしさである。
だが、ある時だけはヤケに騒ぐのだ。その“ある時”というのが、女房が仕事から帰ってきた時である。
今流行りの言葉でいうと“エッセンシャルワーカー”の女房が仕事から帰ってくるのは、だいたい午後の9時くらいなのだが、その5分くらい前に、野生の勘なのかなんのなか、グッスリと寝入っていたとしてもなぜかシャキッと目を覚ましたミーは、女房が家に帰った途端、全ての感情をムキ出しにしたかのように大声を出して大喜びをする。
↑まぁ女房が家にいる時は、常に女房の足元から離れない、ほとんど“女房依存症”もしくは“女房信者”といってもいいくらいに、女房に心酔しているミーではあるのですが…。
あの〜、よくテレビでユーチューブの面白いシーンを放送したりする中で、数年ぶりに昔飼っていた犬と再会したら、その犬の喜び方がとんでもない!みたいな映像って
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