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犬のお弔いの日、家の中が花束であふれかえった

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ペットニュース
虹の橋を渡る日まで
高齢の父が入所している施設のスタッフから、「お父様を乗せてお家の近所を車で通ったら、座席から身を乗り出して見ていましたよ。ご自分の家がわかるんですね」と言われて、実家を手入れすることにした。
田舎の一軒家は、父が入院した当時のままになっている。病院から施設に入所してからは、認知症が進んで娘の私のこともよくわからない。でも、自分が住んでいた家の記憶はまだ、残っているらしい。
通りから見た庭は荒れていて、父は悲しかったのではないだろうか……そう思ったら、いてもたってもいられず、休みを取って実家に帰った。
田舎の実家は広く、庭の雑草取りだけで重労働だった。いくらやっても雑草がしつこくはびこり、大嫌いな虫も湧いてきて、泣きたくなった。
家の外と同時に中の整理も始めた。父がいる間は、母の遺品をなかなか整理できなかった。母の物は、どれも思い出に繋がっていて、捨てるのが苦しい。断捨離なんて簡単な言葉では表して欲しくない、重たく辛い作業が続いた。
父や母がこの家でやろうとしていた思いが、物の中に残されているのが苦しい。誰かをもてなそうと、母が残した大量の客用食器。父が好きだったゴルフ用具。もう二度と使われることのない物から、父や母がやりたかった思いが、じんわり伝わってくる。
積み上げられた父の会社の資料の段ボールを動かしたら、床に大量の犬の毛を見つけた。ふわふわした茶色の毛の

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