雄猫を従えし島の女帝「ほくろちゃん」
人肌、、、ん?猫肌?いや毛皮が恋しい季節になったっちゃ。ケンゾーと仲がいいけれど、やっぱしオラだってマジ彼女欲しいちゃ。そういや、ニッタ(仁斗田)の方にべっぴんさんがおるって聞いたことがあるっちゃ。(ドンベエ談)※「~ちゃ」、「~だっちゃ」は島の方言。
仁斗田港から猫神社方面に続く道を歩いて行くと、マンガアイランドへ分かれるY差路がある。彼女はそこによく座っていた。
人間の僕が見てもとても色気を感じる子で、可愛さを通り越し妖艶な雰囲気を醸し出す、雄猫だけでなく人間でさえも引き寄せるオーラを身にまとった小悪魔的な存在。それが「ほくろちゃん」と呼ばれた猫。
可愛い猫はたくさんいるが、いろいろな猫を見てきた中でこんなタイプの猫は後にも先にも彼女しかいないだろう。
彼女とはじめて出会った頃、田代島の猫たちは外で暮らす猫にありがちな猫ヘルペスウイルスなどにやられて目や鼻がグチュグチュした子が多く、きれいな状態の子を見ることは本当に少なかった。そのような中、比較的きれいな状態で目の前に現れ、雄猫を2匹従えてオートバイの上に鎮座していたその姿はどことなく特別感さえも感じさせるものだった。
そんな彼女は観光客にも大人気。彼女の周りにはいつも人だかりがあり、そしてボディーガードのごとく雄猫たちがその周囲を取り囲み目を光らせている。
この島に通うたびにドン
コメント