イベントやサッカーなどスポーツの休止、レジャー施設の閉鎖が相次ぐ中、新型コロナウイルスに関して飼主さんから聞かれることが多い項目について、ここでご紹介したいと思います。
まず、多いのは、犬や猫のコロナウイルスと今、流行しているコロナウイルスの違いです。
「新型コロナウイルス」に関して飼い主が知っておきたいこと
今、流行しているのは「新型」コロナウイルスと呼ばれる通り、犬や猫が感染するコロナウイルスとは種類が異なる別のウイルスです。
犬のコロナウイルスはCoronaviridae科Coronavirus属Group1に属する犬コロナウイルス(CCV)です。新型コロナウイルスの正式名称はCOVID-19で、同じコロナとはいっても、別物です。
世界小動物獣医師会(WSAVA)が発表したコメントでは、“犬や猫が感染することが知られるのは「アルファコロナウイルス」であり、犬は軽い下痢、猫は伝染性腹膜炎を起こす。人の新型は種類が違う「ベータコロナウイルス」で、犬や猫が感染する証拠はない”と書かれていました。
ワクチンの内容を紹介したパンフレットに「コロナウイルス」と書かれているので、犬もかかる病気なのかと心配される飼い主さんも多いのですが、今回の新型コロナウイルスとは別のものだということを、ぜひ知っておいていただきたいと思います。
今のところ、人からペットへ、また、ペットから人へとうつる危険
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