猫にも“利き手”があることが判明!
人間に右利きが多い理由は「言語」
「右手を上げて金運を招く招き猫はオス、左手を上げて客を招く招き猫はメス」といわれています。上げている手=利き手だとすると、オス猫は右利きで、メス猫は左利きということになりますね。でもこれと逆の研究結果が報告されているんです。
人間の利き手の研究は、「脳が左右で違う働きをする」ことがわかったことからスタートしました。人類の約9割が右利きなのは、人間が言語を獲得したことに由来する、と考えられています。言語をコントロールしているのは、左側の脳。左側の脳は右半身の動きに指令を出しているため、言語をつかさどる左脳が発達するにつれ、右手が複雑な動きに対応するようになった、というのです。
言語の発達が利き手の理由だとすると、利き手があるのは人間だけ、ということになりますよね。この考えが否定され始めたのは1970年代。「人間以外の生物にも利き手が存在する」という報告が、次々と出始めていたのですが、そういう生物の脳にも左右の脳に機能差があるかどうかは、まだわかっていませんでした。
2009年に行われたイギリスの実験では…
イギリスの心理学者が2009年に、オスメス各21頭の猫を対象に、「小瓶に入れたフードをどちらの手で取り出そうとするか」という実験をしました。1頭に対し100回以上、繰り返し調べたところ、オスでは21頭中20
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