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大好きなばあちゃんを亡くした悲しみから立ち直った猫

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ペットニュース
猫が死んだ朝
家に帰って、玄関に迎えに来たばあちゃんの猫を抱きあげようとして、かなりきつく咬まれた。血がにじむほどの力で咬んできたのにびっくりした。
ばあちゃんが亡くなってから、ずいぶん人懐こくなっていたので、まさか咬んでくるとは思わなかった。ショックと同時にちょっとホッとしている。猫は大好きなばあちゃんを亡くした悲しみから立ち直ったのだ。
祖母が亡くなったのは半年前のこと。寝ている間の突然の死だった。
最後を看取ったのはこの猫で、朝、母が見に行ったら枕元で猫が丸くなっていたという。
猫は祖母が散歩中に拾い、ミルク飲み時代から大切に育て、一緒にくらす孫の私や弟よりも可愛がっていたから、特別な絆があったのだろう。
祖母だけにべったりなついていて、他の家族には冷たい態度だった。特に嫌われていた弟は抱こうとして何回も咬まれたほど、気が強い性格だった。
ばあちゃんはいつも猫を気にしていた。いないと不安で大声で「猫はどこ?」と呼ぶ。すると猫はどこからともなく表れる。
安心してテレビの前のソファーでうたたねするばあちゃんと、膝の上で眠る猫の姿が、わが家の日常風景だった。
ばあちゃんの葬儀は遺言通り、自宅で行い、棺が玄関を出る時、猫が変な声で鳴くのを聞いた。「猫も悲しいと泣くのだな」と父がつぶやいたのが、忘れられない。
ずいぶん長い間、猫はばあちゃんを探すようにウロウロ部屋の中を歩き回っていた

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