犬は呼ばなくても来るけど、猫は来ない

虹の橋を渡る日まで
夜中、突然の地震で家が揺れた。ガタガタという音が大きくなって、犬は大丈夫かな？と思ったとたん、廊下をすっ飛んできて私の布団に飛び込んできた。夢中で飛び込んでくる様子がけなげで、可愛くて、地震がおさまってもしばらく布団の中で抱き合っていた。
私が心配したとたん、走ってきた。何ていい子なの。うちの子は本当に賢い。私が何を考えているのか、次に何をしようか、全部お見通しだ。
嫌な仕事に出かける時は、心配そうに後を追ってくるし、私がご機嫌で帰ってきた時は、玄関で大歓迎してくれる。クッキーをあげようとイスから立った途端に「ヤッタ―ヤッタ―」と小躍りして喜ぶし、散歩に行こうかと思ったとたんに、玄関にすっ飛んで行くのはどうしてなのかな？
玄関といえば、昼間、従姉の家に田舎から送ってきた味噌を届けに行ったら、玄関の棚に黒猫がいたのを、ふと思い出した。「友達が入院して、しばらく預かって欲しいって、頼まれちゃったんだよ」と迷惑そうに言っていたけど、新しい猫のおもちゃがたくさん転がっていて、ずいぶん可愛がっているらしい。
犬派の私は猫のことを良く知らないけど、かまってみたかったので、リビングで従姉とお茶を飲んでいる時に、「あの猫、触れる？」と聞いてみた。従姉は「大丈夫だよ、おいでー、クロちゃんこっちだよー、おいでー」と玄関にいる猫を呼んで、おもちゃを振ってみたけど、全然来なかった。

リンク元