愛犬の死で欠勤を要請したら上司に失笑された…
僕は以前、パチンコホール企業に就職し、そこで社員としていくつかの店舗を転々としつつぼんやり生きていた。基本的に社員と言っても、役職に上がるまではせいぜいホールの巡回やバイトさんの指導などが主な仕事だったのだけど、その頃アルバイトの1人に、児玉さんという明るい男性がいた。
この児玉さんはサッカーと犬が大好きで、休日には友達とフットサルをして汗を流したあとに、愛犬と一緒に河川敷で走り回る姿がよく目撃されるぐらいの疲れ知らず。その場にいるだけでみんなが明るくなるし、人柄もいいので誰からも好かれる存在だった。しかしある朝、そんな児玉さんから勤務先に電話が入る。応対に出たのは副店長だったが、何やら押し問答をしているのが分かった。何やら失笑気味でもある。
ほどなくして受話器を置いた副店長は、ため息まじりに「児玉くん今日休みまーす」と一言。「風邪ですか?」と尋ねると、副店長は「犬、死んだから休みたいってさ。ふざけんなよ」と吐き捨てていた。
児玉さんが愛犬家だということは分かっていたし、こう言ってはなんだけど児玉さんはバイトなので、別にいいじゃんと思ったのが正直なところだ。が、副店長も、その場にいた主任や班長たちも「ないわ~」という顔をしていて、正直『なんて冷たいんだ』と絶句した。
そんなにペットの死に関する有休取得は無責任なのか?
時は流れてそれ
コメント